いちどセンターに運びこまれたが最後、施設にもよるが、飼い主自身がつれてきた犬や子猫の場合は即日。迷子だとしても通常4日~1週間後には殺されてしまう。
命がつながる可能性があるのはたった数日間。
無事に飼い主の元へ帰れるコはわずかだ。
首輪がついて人になれた飼い犬でも、肝心な鑑札札がついておらず、飼い主からの問い合わせもなければそこから出れることはもうない。
誰も迎えにきてくれない犬や猫たちは冷たいコンクリートのうえで、待ち受ける死の恐怖に怯えながら過ごす。
「安楽死」などではない。二酸化炭素ガスによって窒息させられる。
地獄の苦しみだ・・・。
いまはオートマティックになっていて、入れられたケージごとベルトコンベアー式にガス室に向かって一つづつ移動する。
耳を疑うがそのガス装置を「ドリームボックス」と呼ぶそうだ。
やはりアウシュビッツのゲートに書かれた「自由になれる!」という〝うそ〟と同じだ。
そこへ入れば夢の国が待っているというのか?
最後に犬たちは「ドリームボックス」と通称「プッシュ」という壁に挟まれるかたちで追い込まれる。
動き続ける壁の内側で、叫び、足をばたつかせながら最後の最後まで抵抗するが、その必死の抵抗も鉄の壁の力には及ばない。
そして死へのボタンが押され、二酸化炭素ガスが注入される。
中での様子は、まともな人間であれば、それがまさしく地獄絵図だということが想像できるであろう。
最後は職員の目視によって全ての犬の死を確認するということだが、
若く体力のある犬などは、死にきれないまま焼却炉へ入れられ焼かれることもあるという。
自治体によってはセンターで職員がその光景を目にすることのないよう、外部へ委託しているところもあるそうだ。
さらに耳をおおいたくなるが、地方によってはドリームボックスを設置するコストの問題なのか、残虐な真空殺という内臓を破裂させて殺す方法や、撲殺するなどの方法がとられているそうだ。
あぁ、神様!