2010/05/24

観光馬車 Carriage Horses Of New York City

 
5/5付で投稿した「ポニータクシー」の中で、ニューヨークの観光馬車についてふれたが、ちょうどそれに関するコラムがおとといの新聞にのっていたので、そのまま転記する。



ちきゅう遊山  「世界一気の毒な馬

摩天楼を見上げながらパカパカ進む馬車は、ニューヨークの観光の定番のひとつ。だが馬たちには相当つらい仕事だったようで、馬の待遇を大幅によくする市条例が4月末に制定された。
年に5週間は馬に休暇を与えること、極寒の日は毛布をかけてやること、午前3時台に営業しないこと、老いたら引退させてやること。盛りだくさんの新ルールを見ると、これまでの労働環境の過酷さがよくわかる。




馬車馬たちの日常を覆面捜査した愛護団体によると、馬小屋は狭くて換気も悪く、ヨボヨボになっても毎日9時間働かされ、いつも渋滞の道路で排ガスを大量に浴び、牧場で憩う自由もない。「世界で最も気の毒な馬たち。観光馬車そのものを営業禁止にしてほしい」と訴えている。  (山中季広)

















世界中にこのような目にあっている馬たちがいるが、幸い日本ではここまでひどい境遇の馬を見ることがない。

しかしいずれにしても、このような動物を犠牲にしての観光産業そのもの自体が、決してそんなふうに“程度の問題”だけで片付けてしまう問題とは違うのだ、と私は考えている。