アジアで伐採した木を運ばせる「使役ゾウ」が減少していることを憂いている、という話。
ゾウが減少した原因自体を飛び越えて、クジラ・イルカ漁と一緒で、それは「文化」であるのでなくなってゆくのは残念だ・・・という物の見方でその記事は書かれていた。
そもそも人間の利益だけのための過剰な森林伐採によって、森を追われ、密猟され、地球上のゾウは減少したというのに、それでもなお、かろうじて生き残っているゾウを捕まえて、まだこきつかおうというのだから、どこまで人間は無慈悲なのだろう。
捕獲と調教方法が書かれていた。
「ときには小象をつかまえてきてトレーニングする。まったく身動きとれない木枠に入れ、人間が絶えず触りまくり慣らす。慣れたところでおすわりから調教する。言うことをきかないときには、鉤棒で耳と鼻を刺す。ゾウは賢いので、痛いからすぐに覚える。」
痛いから覚える。それは賢いから・・・。
動物の苦しみは、いつもそんな軽々しく単純な一言で片付けられてしまう。
象を密漁から護る [IFAW]
世界は広い
それぞれの国に、それぞれの価値観、それぞれのやり方がある。
人が生きていくだけでも精一杯な境遇では、
動物を人間同様に思いやる余裕はないであろう
しかしいつかは世界共通の常識として浸透してほしい
動物にも私たちと同様に痛みを感じる神経と
苦しみ・悲しみを感じる感情があるということ
そして、自由に生きる権利があるということが・・・