2010/08/28

使役ゾウ Working Elephants

 
 
アジアで伐採した木を運ばせる「使役ゾウ」が減少していることを憂いている、という話。

ゾウが減少した原因自体を飛び越えて、クジラ・イルカ漁と一緒で、それは「文化」であるのでなくなってゆくのは残念だ・・・という物の見方でその記事は書かれていた。

そもそも人間の利益だけのための過剰な森林伐採によって、森を追われ密猟され、地球上のゾウは減少したというのに、それでもなお、かろうじて生き残っているゾウを捕まえて、まだこきつかおうというのだから、どこまで人間は無慈悲なのだろう。


捕獲と調教方法が書かれていた。

「ときには小象をつかまえてきてトレーニングする。まったく身動きとれない木枠に入れ、人間が絶えず触りまくり慣らす。慣れたところでおすわりから調教する。言うことをきかないときには、鉤棒で耳と鼻を刺す。ゾウは賢いので、痛いからすぐに覚える。」

痛いから覚える。それは賢いから・・・。

動物の苦しみは、いつもそんな軽々しく単純な一言で片付けられてしまう。







世界は広い

それぞれの国に、それぞれの価値観、それぞれのやり方がある。

人が生きていくだけでも精一杯な境遇では、
動物を人間同様に思いやる余裕はないであろう

しかしいつかは世界共通の常識として浸透してほしい

動物にも私たちと同様に痛みを感じる神経と
苦しみ・悲しみを感じる感情があるということ

そして、自由に生きる権利があるということが・・・
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 

2010/08/25

動物園 Zoo

 
 
この記事が掲載されているうっかり新聞を人に渡してしまったので、場所を記憶していないのだが、
日本のどこかの動物園で、ガラス越しにライオンをまじかに見れるのが人気を呼んでおり、入園者数が上昇しているらしい。
すぐそこにあるガラスの向こうで、ライオンがバンバンッとガラスを叩く様子に、観客が歓声を上げているということだ。

たいていは情操教育のために、と、親は動物園へ子供たちを連れて行くという。

「狭いところでかわいそうだね・・・」
「さびしそうだね・・・」
「なんだかイライラしているみたいだね・・・」

そんな風に感じ、それを素直に子供の前で口にする親は入園者の中にどれくらいいるのだろう・・と、素朴に思うのである。

実際に私は遠足で行った動物園で、アザラシが涙を流し、声をあげて泣いているのを見たことがあり、とても悲しい記憶として残っている。

 




横浜の動物園で撮った一枚

この頃映画「イントゥ ザ ワイルド」を観たばかりで
遠いアラスカから日本へ連れてこられた
この痩せこけて生気を失ったヘラジカが哀れでならなかった




LIVE ANIMAL(生き物)と書かれた木箱

とても胸が痛んだ

園内の片隅に積み上げられていた
ミネソタ動物園から来たらしい・・・

この箱に入れられ、飛行機に乗せられる

感情も意思も持つ命ある動物が、荷物と同じ扱いをされるのだ



Zoo Check! 動物園に行く前に [地球生物会議ALIVE]









 
 
 


2010/08/24

うれしいコメント A decentl comment

 
 
朝のテレビ番組「スッキリ!」で、犬の多頭飼育と、悪質ブリーダーについて取りあげていた。

こういった特集をテレビ番組で取りあげるたびに、期待をもって見てきたが、そのたびにがっかりされられるのが、番組内容そのものよりコメンテーターの言葉だ。
まったく問題の根本からづれてしまっていることがほとんどである。
逆効果にもなりかねない表現もあるくらいで、いっそコメント抜きで、ビデオだけ流してほしいくらいだ。

そんな中、唯一まとまなコメントをしていたのが、コラムニストの勝谷 誠彦さんだった。

結局こういった問題は政治が動かなければ変わらないのだが、なぜ動かないかというと一文の利益にもつながらないからだ、と。
でも、世の中にはこういった問題に関心がある人が大勢いるのだから、もっとこういった問題に真剣に取り組んでくれる政治家が現れたなら、その人を支持する国民はたくさんいるはずだ。

というようなコメントであった。


まったく共感する。

勝谷さんに「ありがとう」を言いたい気持ちになった。








 
 
 


2010/08/13

ペットショップで「命」を買わないで! Never buy a puppy / kitten at a pet store!

 
今朝の日経新聞で、またもや時代を逆行するような記事を見てしまった。


ここ数年、テレビでもだんだんその現状をとりあげる番組も出てきて、やっとこの日がきたか・・・と楽観しただけに、そんな希望をベシャッと潰されたような思いである。


大手スーパーのイオンが、今後3年で全国約110ヶ所のショッピングセンターと総合スーパーで、最大60ヶ所に直営の大規模なペット専門店を展開するそうだ。

子犬・子猫の「生体販売」のほか、病院、美容室、ホテルを備えるということだ。


消費不振でも、ペット市場は数少ない成長分野だという。

いまや、人口が減っていることに対し、ペットの数は増え続けており、同時にペットたちを襲う悲劇も増え続けている。



工場式畜産の問題と一緒で、こうしたペットビジネスに係る多くの企業、多くの販売者にとって、犬猫は収入を得る手段の「商品」でしかない。
動物たちが感情も感覚もまったく持っていないと、本気で思っているようだ。

もしほんとうに犬猫たちへの愛情があったならば、「生体販売」を許すことは絶対に出来ないはずである。


「生体販売」をしておらず、ペットの健康に配慮したものを扱っているお店こそ私たち消費者が支えていく価値がある。

一人の人がたった一つの商品でも買い続ける限り、どんな店でも存続しうる。


「生体販売」を理由に私たちが利用しなくなり、店が淘汰されることによって、犠牲になるペットの命もあるかもしれない。
それは張り裂けるほど胸が痛むことだ。
しかし、店が残り続ける限り、もっともっと多くの命が犠牲になることになる。


今回のイオンのように、表向きにどんなサービスを用意していようと、どんな笑顔で迎えてくれようと、「生体販売」をしているショップには絶対に足を踏み入れてはいけないのだ。


その裏の実態は、命を命と思わない残酷なシステムの闇市場なのである。






こちらは生体販売の裏側を詳しくレポートし、
反対を呼びかけているボランティアのサイトです