今朝の日経新聞で、またもや時代を逆行するような記事を見てしまった。
ここ数年、テレビでもだんだんその現状をとりあげる番組も出てきて、やっとこの日がきたか・・・と楽観しただけに、そんな希望をベシャッと潰されたような思いである。
大手スーパーのイオンが、今後3年で全国約110ヶ所のショッピングセンターと総合スーパーで、最大60ヶ所に直営の大規模なペット専門店を展開するそうだ。
子犬・子猫の「生体販売」のほか、病院、美容室、ホテルを備えるということだ。
消費不振でも、ペット市場は数少ない成長分野だという。
いまや、人口が減っていることに対し、ペットの数は増え続けており、同時にペットたちを襲う悲劇も増え続けている。
工場式畜産の問題と一緒で、こうしたペットビジネスに係る多くの企業、多くの販売者にとって、犬猫は収入を得る手段の「商品」でしかない。
動物たちが感情も感覚もまったく持っていないと、本気で思っているようだ。
もしほんとうに犬猫たちへの愛情があったならば、「生体販売」を許すことは絶対に出来ないはずである。
「生体販売」をしておらず、ペットの健康に配慮したものを扱っているお店こそ私たち消費者が支えていく価値がある。
一人の人がたった一つの商品でも買い続ける限り、どんな店でも存続しうる。
「生体販売」を理由に私たちが利用しなくなり、店が淘汰されることによって、犠牲になるペットの命もあるかもしれない。
それは張り裂けるほど胸が痛むことだ。
しかし、店が残り続ける限り、もっともっと多くの命が犠牲になることになる。
今回のイオンのように、表向きにどんなサービスを用意していようと、どんな笑顔で迎えてくれようと、「生体販売」をしているショップには絶対に足を踏み入れてはいけないのだ。
その裏の実態は、命を命と思わない残酷なシステムの闇市場なのである。
こちらは生体販売の裏側を詳しくレポートし、
反対を呼びかけているボランティアのサイトです