2010/03/28

ペットのブーム!?

 
〝空前のペットブーム到来〟 そんな言葉を目にした。

ブームって、いつか去るもの・・・
ペットたちの行く末を思っただけで暗い気持ちになる。

これまでも、たとえば犬であれば、シベリアン・ハスキーにはじまりチワワ、ミニチュアダックスフンドなど、人間が勝手に流行させた犬種をこぞって業者が繁殖させてきた。
日本中で生まれたその仔犬たちはみな優しい飼い主のもとで幸せになったのだろうか?

・・・ありえない。

同じペットショップに何度か連続で足を運べばわかる。
仔犬たちは数週間でどんどん大きくなり「命」につけられた値段が下がっていく。

大セール。最終SALE。
まるで洋服のバーゲンセールのように仔犬たちの「命」にもこの言葉が使われる。
そしてある日店から姿を消す。
やさしい飼い主に出会えたのならいい。
でも見つからなかったのに、お店から姿を消したコたちはどこへ??
あらためて書かせていただくことにしたい。

3年前のデータでは3世帯に1世帯の割合で何かしらのペットを飼っていたから、現在はそれ以上になっているだろうが、ブームといえばそれにあやかるビジネスが横行するのもお決まりだ。
まともな知識すらもたず無理な繁殖を重ね、先天性の病気や奇形を招き犬たちを苦しめ、お客をだます悪質な繁殖業者。
まだ母親を必要とする仔犬を母犬から引き離し、真夜中でも煌煌と明るい店内のショウケースに高額な値段をつけで見世物にする非情なショップ。

そして「命」はいまネットでも売買される。
話はそれるが、去年だったかイギリスのティーンが自分のおばあちゃんを〝口うるさいから〟とネットオークションに出して摘発された。
そんなおぞましい世の中だ。

ペットブームの背景の一つには、社会的ストレスなどから疲れた人たちがペットに癒しを求めはじめているということもあるらしい。
それはそれでいい。事実ペットたちは私たちにとってそのような存在でもあるのだから、癒してくれたぶんそのコにたくさん愛情を注いであげたい。
でもそうする人たちばかりではないのが現実だ。
自分の理想どおりに癒してくれなければ、そのイライラをそのペットにぶつける。
ペットはたまったものではない。
世話をしない、暴力をふるう、そして最悪なケースとして「殺してください」(実際はどのような言葉を使おうと)と保護センターにつれてくる。

その最悪なケースが『異常』に多いのが日本の現状だ。

そうして毎日毎日多くの「命」が全国の動物保護センターに運ばれてきては、悲しくも死に追いやられてゆく・・・



  


  
  

 

2010/03/21

GREEN

 
特にTV好きというわけでもないので、つけっぱなしにしていることはあまりない。
新聞はとっているが、TV番組表もあまりチェックしない。
けれど、たまにスイッチを入れたとき、たまたまチャンネルをかえたときに、偶然観れてよかったと思える番組に出会えることがある。
私の場合はNHK総合またはNHK-BSに多い。

今朝はこの番組だった。

     BS世界のドキュメンタリー
                『グリーン 森を追われたオラウータン』
                                        2009年 フランス Tawak Pictures 製作 

インドネシア。
パーム油の原料となるアブラヤシを植えるプランテーション建設のため、進む森林伐採によって森の住人たちが住む場所を追われていく・・・
かれらたちの行き着く先は、死か、緑豊かなジャングルとはあまりにもかけ離れた孤独な塀の中だ。
平和に暮らしていた森を追われ、生きる気力を失ったグリーンというオラウータンの姿を通して私たちの責任が問われる。

ナレーションも一切ない。
映像だけでメーセージを伝える斬新な演出のドキュメンタリーとして、
科学番組のプロデューサーが集まるジャクソンホール・ワイルドライフ・フィルム祭でグランプリを受賞した作品ということだ。

伐採された大量の木は、工場で紙へ、家具へと加工されていく。
世界中のオープンテラスのカフェに並べられる無数のテーブルとデッキチェア。
室内を飾る高級家具。
道でハンバーガーをほおばる人。
町中に有名モデルがポーズする化粧品の大型ポスターが貼られ、
デパートの化粧品売り場はそれ目当ての女性客で賑わう。

そんな映像をバックに、唯一番組中に一曲の歌が流れる。


  私は買い物中毒なの
  満足するまでやめられない

  もっと欲しい!

  それがどうやって出来ているかなんてどうでもいいわ
  私はお金を使うのが大好きなの 

  もっと欲しい!


そんなような内容の歌詞だった。








*パーム油はインスタント食品・スナック菓子・マーガリン・石鹸・洗剤・化粧品などに使われています。
 
 
 

2010/03/20

序文

 
はじめまして。

このブログで主に取り上げるのは、私たち人間のために犠牲になり続けている動物たちのことです。

飼い主に見捨てられ毎日全国で殺されている犬猫たち。
生まれてすぐ母親から引き離されペットショップで売られる仔犬たち。
食用として殺されるためだけに生まてくる子牛、子豚、ヒヨコたち。
死ぬまで実験施設で苦痛を与えられ続けながら生かされる動物たち。
動物園、水族館、サーカス・・・。

人間の身勝手な都合で、不必要な苦痛を与えられ、無理矢理絶たれる尊い命があります。その悲痛な叫びは私たちの暮らす生活とは遮断され、けっして聞こえてくることはありません。

現代の日本人のほとんどが口にする動物の肉、女性が大好きなコスメにヘアケア用品、レザーにファー製品、そして医療も、あくまでも動物たちの悲惨な犠牲あってのうえでの恩恵だということを、どうか忘れないでいただきたいのです。

一人でも多くの人がそういった現実を知り、意識するようになることで、彼らが閉じ込められている暗闇の中に一筋の光を差し込むための力になればと考えています。


こども、高齢者、障害者への虐待。
学校・職場・家庭内でのいじめ・暴力。
毎日毎日心の痛むニュースばかりが飛び込んでくる悲しい世の中です。
人に言わせれば動物を思いやっている場合ではないのかもわかりません。
その情熱と時間をまず人間のために使え、と言われるかもわかりません。

もしそのようにお考えの方は、今日にでもぜひ人間のために何かアクションを起こしていただきたいと思うのです。

私は人間だけでなく動物のためにも動きます。
なぜなら慈しみの心と命への敬意というものは、人間でも動物でも、相手によって変わるものではないからです。

動物たちにも感情と知性があります。
痛みを感じる神経があります。
ただ人間と違いどんなに苦しくともかれらは自ら命を絶つことは出来ません。
そのことを身勝手な人間がビジネスのために、エンターテイメントのために、また精神的に歪んだ人間が暴力の矛先にするために「完全無視」しているだけなのです。


現実を自分自身で知ろうとすること。想像し考えること。
そして見てみぬふりをしないこと。
人のためでも、動物のためでも、環境のためでも、一人一人が出来ることから始めていけばいい。
小さなことでも。一つだけでも。

何もしない・・・少なくとも私にはそれが一番苦しいことです。



「わたしたちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。 でもその一滴の水があつまって大海となるのです。」
       マザー・テレサ